カラコンは今やファツションアイテムの一つとして認知されていますが、眼に直接入れるものなので、安全性にはこだわりたいところです。現在主流のカラコンの構造は、「ラップイン構造」と「サンドイッチ構造」の二つがあり、いずれも安全性の高い構造として知られています。それぞれの構造にはどんな特徴があるのか、安全性の高いレンズを選ぶポイントなどについてまとめてみました。
1.ラップイン構造
カラコンの色素粒子をレンズの素材の内側に閉じ込めることで色素の流出を防ぎます。柔らかいレンズをつくることができるので、快適な使い心地を実現します。ただし他の構造に比べて耐久性が弱いため取り扱いに注意が必要です。
2.サンドイッチ構造
色素をレンズとレンズの間に閉じ込めることで色素の流出を防ぎます。着色部分を二枚のレンズで挟み込むため、安全性の高いレンズであることが特徴です。ただし、レンズに厚みが出てしまうという面もあります。
3.安全性の高いレンズの選び方
ラップイン構造とサンドイッチ構造はいずれも色素をレンズの中央部分に閉じ込めることで色素の流出を防ぐという点で共通しており、色素が直接目に触れることがない安全性の高いレンズです。それぞれ長所と短所があるので、一概に優劣をつけることはできません。レンズを選ぶ際はレンズの構造だけでなく酸素透過性やレンズの含水率などその他の要素も含めて総合的に判断すると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。日本ではカラコンは「高度管理医療機器」とされており、販売する際には「国内の安全基準をクリアしている」という厚生労働省からの承認が必要です。承認されているレンズには必ず承認番号がついています。レンズを選ぶ際の一つの判断基準にしてみてくださいね。